マレーシア(UPM)留学と理系大学院のブログ

2018年9月から2019年2月までマレーシアに留学していた理系大学生です

20. マレーシアの国立大学での服装について

マレーシアの国教はイスラム教で,国立大学はほとんどマレー系が支配していると言っても過言ではないので,大学内はイスラム色が強いです.そんななかで今回はマレーシアの国立大学であるUPMでの服装や髪型について話します.

私立大学や中華系が多い大学についてはこの限りではないと思います.

 

服装規定がある

留学生に配られるガイドラインにはこう書いてあります.

All students are required to wear an appropriate and decent clothes during class session. Shorts, miniskirts, sleeveless top,
tight clothes and flip flop are NOT allowed

Inbound Mobility Student Guide
PUTRA INTERNATIONAL CENTRE UPMより抜粋

まず,日本からの短期留学生であるため実際のところ露出が激しすぎる服を着なければ,基本的には何も言われないと思います.ですが,マレーシアの国立大学へ通わせてもらっている礼儀として,最低限の服装規定は守るべきでしょう.

ガイドラインより,半ズボン,ミニスカート,袖なしの服,タイトな服(体のラインがわかりやすい服)は授業では禁止となっています.また,サンダルも禁止です.

加えて学生が刺青を入れることも禁止だと言っていたので,刺青がある方はできるだけ隠したほうが良いでしょう.

 

実際には

実際の大学生活を送ってみて,基本的には上記のガイドラインを留学生を含めてみんな守っています.ただ,マレー系の生徒でも男子の多くと女子の一部はサンダルを履いていました.またそのことについて先生がとがめることはありませんでした.

男性は半袖Tシャツに長ズボンが多かったです.中華系マレーシア人の女性も半袖Tシャツに長ズボンが多く,スカートはあまり履いていないと感じました.ただ,中国本土から来た留学生の女性は,ロングスカートを履いていることが多かったです.また,一部の中華系の女性は派手で肌の露出が多い服を着ていました...

また,授業でプレゼンテーションが多々あります.一つの授業で何回もプレゼンテーションがあるときは,毎回普通の服装ですが,たくさんの先生が集まるプレゼンテーションではある程度よさげな服を着ていく人が多いです.マレー系女子だったら,ちゃんとしたドレスっぽい服(なんていうのか分からないけど)に綺麗目なヒジャブをしてきていました.私は白いポロシャツと黒いズボンで行きました.

学校内でスポーツをする際には半ズボンでも問題ないようです.中華系マレーシア人が半ズボンでテニスをしていました.

 

日本から持っていくべき服

実は留学前に私の大学へ来ていたUPMの学生が,「ひざ下くらいの半ズボンなら大丈夫だよー」と言っていたので,長ズボン3本とひざ下の半ズボン3本くらいを授業用として持っていきました.しかし授業に行ってみれば誰も半ズボンなんか履いていなかったので,長ズボン3本をせっせと洗って過ごしていました.ですので,半ズボンは旅行用やスポーツ用を除いてほとんど持っていかなくてよいでしょう.(というかズボン6本もいらなかった...)

男性ならば,長ズボン4~5枚,運動用半ズボン1~2枚,吸汗速乾Tシャツ4~5枚,発表用ポロシャツ1枚,ポケッタブルパーカー(薄いシャカシャカのやつ),普通のパーカー(超エアコン効いてるときに着るやつ) プラスアルファ(旅行スタイルなどを考慮に入れて)で良いでしょう. 

雨が降らなければ服はすぐ乾くので,そこまでもっていかなくても良いでしょう.

 

現地で服は買えるのか

 もちろん買えます!が...クオリティは高くないです.街中の商店で服を買うと安いのですが,伸縮性が無かったりすぐほつれたりします.日本と同じクオリティを求めると,ショッピングモール内にあるユニクロH&Mなどに行くことになります.それらの店は日本国内の価格より4割増しくらいの値段がします.

また,衣料品店内で裾上げができない店が多いらしく,他の裾上げ専門店に行かなきゃいけないことも多々あるようです.さらに,なぜかちょうどよいサイズがなくてズボンを買ったけどダブダブでした.

ただ,Tシャツは色んな種類,色んな違法コピー商品が安く売っています.一枚300円くらいで買えると思います.けれどもやっぱり吸汗速乾のTシャツが恋しくなると思います.

 

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マレーシアでダウンだって買えます

 

19. 雨季のKota bharu旅行

Kuala terrenganuとKota bharuに行った旅行のお話です.今回はKota bharuについてです.

 

バスターミナル

Kuala terennganuを4時45分に出発するバスに乗り,Kota bharuに8時に到着しました.Kota bharuの長距離バスターミナルは町の中心部から離れた,AEONの隣にあります.

ここからタクシーに乗って町の中心部に向かわなくてはいけないのですが,たいていの長距離バスはどうやら町の中心部を通ってからこのバスターミナルへ来るようで,途中で多くの地元民がバスを止めて降りていきました.私が乗ったバスはガソリンスタンドに止まったので,降りるか降りまいか迷いましたが結局バスターミナルまで来てしまいました.バスターミナルの周りにはAEON(朝は営業していないし)以外何もないといっても過言ではないので,降りられそうだったら中心部で降りたほうが良いです.

ちなみにこのイオンは比較的綺麗なトイレが無料で使えるので,バスに乗車する前にはこのイオンへどうぞ.もちろんバスターミナルでは有料のトイレです.また,イオンなので寿司も売っています.

 

近郊バスターミナル

近郊バスターミナルは町の中心部にあります.と言っても普通の日本人なら近郊バスターミナルに用はないでしょう(空港行のバスもあるが).後述するPantai sabakに行きたい人はここからバスが出ています.

 

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バスの時刻表

 

セントラルマーケット

コタバルにはカラフルなセントラルマーケットがあります.ここは一応観光地になっていて,布や服やお土産が同じような店(非常にたくさん同じような店がある)でいっぱい売っています.ただし,ここの値段はぼったくり価格だし,店同士で価格協定を結んでいるようで違う店に行ってもほぼ同じ値段です.クアラトレンガヌのセントラルマーケットのほうが規模は小さいですが定価は安かったです.ここでお土産を買うなら交渉しましょう.英語を話せない人が多いので,マレー語で「2つでいくら!」みたいな感じで交渉しました.半額に近い値段まで下げてくれたので,マレー語の数字くらいは話せるといいです.ちなみにこのマーケットで現地在住の日本人女性を見ました(見ただけ).

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セントラルマーケット

 

戦争博物館とかイスタナバトゥとか

コタバルには博物館が集中して存在するエリアがあります.戦争博物館やスルタン関係,イスラム教博物館などがあります.コタバルに来た理由はほぼ戦争博物館を見るためだったのですが,2019年1月は改装のため閉鎖されていました.コタバルは太平洋戦争において日本が真珠湾攻撃よりも前に侵攻した場所と言われています.それゆえ,日本人としては是非一度行きたい場所です.ここが開いているかどうかは,グーグルマップのレビューに書いてくれている人がいると思うので,確認してから行くべきです.2022年にレビューを確認したところ,リノベーションが終わって開館しているようです.

 

↑博物館が集まっている地域

ここらへんを歩いていたら,本当に偶然にUPMの同じ学科のマレー人の女の子に会いました!まさか大学から何百キロも離れている地で,偶然出会うなんて思いもしませんでした.10秒くらい行動が遅れていたら会えなかったと思うと本当に奇跡でした.その後家に呼んでくれそうだったのですが,既にほかの町へと移動中だったので訪問できずめちゃくちゃ悲しかったです.

 

 イスラム教博物館は建物がきれいです.受付のおじさんと色々話しました.来館者名簿を見たら,雨季は一日に1人か2人来るぐらいでした.中では謎のエジプト展が行われていました.

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イスラム教博物館

 クラフトミュージアムの展示はしょぼかったですが,伝統的な手工芸品を作る店やお土産屋さんがまとまってあるので訪れてもよいと思います.

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クラフトミュージアム

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クラフトミュージアムの猫

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イスタナバトゥ

イスタナバトゥはスルタン関係の展示です.マレーシアの博物館と言えばスルタン関係のものが多いので見飽きた人もいると思います...

 

Pantai sabak

日本人ならぜひ行ってください.

太平洋戦争は真珠湾攻撃よりも一時間前に,このコタバルで始まっていたのをご存知でしょうか.その時に日本軍が上陸したのがこのPantai sabakのあたりのようです.戦争博物館に,日本軍がPantai sabakあたりから上陸したという内容の展示があるようです.実際にその展示を見てみたかったです...

マレーシア観光行くならコタバル!日本人として行きましょう。 - バックパッカー女ひとり旅

 

 Pantaik sabakは近郊バスターミナルから,8番か9番のバスに乗り終点で降ります.8番9番のバスの時刻表の行先にSabakと書かれているのですが,これはPantai sabakのことだと思います.バスは上の地図で見えている橋の手前に止まります.一応いつも通り運転手にPantai sabakに行きたいと言うとよいでしょう.Pantai sabak周辺は非常に田舎ですが,ちゃんとハンバーガー屋さんや屋台があるし,バスも1時間に2本程度は走っているので何も心配しなくて大丈夫です.

 

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Pantai sabakには正直言って何もありません.砂浜もほとんどないので降りられません.でも何もないからこそ,太平洋戦争時のこの海岸を自然と想像することになるでしょう.

今ではこんなに田舎で静かで安全そうな所で,日本人がたくさん人を殺し,日本人もたくさん死にました.マレー作戦は,シンガポールを最終目標にこの地から始まりました.

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Pantai sabak

海岸を歩いていたら,子供が手を振ってくれました.その子供が後に会いに来てイスラム式の挨拶をしてくれました.こういう田舎の子供にあげる何かを日本から持ってくればよかったなと今となっては思います.

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子供たち

また,バスを待っていたら屋台のおばさんが無料でジュースをくれました.日本人で,UPMで勉強していることをマレー語で話したらとても喜んで優しくしてくれました.ただ,バスがすぐ来てしまったのであまり話せませんでした.もう一本バスを遅らせるべきだったなあと後悔しています.

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くれたジュースと買ったフルーツ

こうやって日本人が過去に侵攻し人を沢山殺した場所で,今は優しく迎えてもらえるのは,戦後70年の間に築き上げた信頼や平和主義によるものだろうと感じました.

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こんな場所でした

もしもこのブログを見て,Pantai sabakへ行ってくれる方がいたら,バス停の近くの屋台のおばさんによろしく言っておいて下さい(笑)

 

 

 

帰りにイオンで寿司とヨーグルト2カップを食べました.うん,微妙!!

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イオンの寿司

 

18.雨季のKuala terengganu旅行


 大学の授業が終わってから,東海岸沿いの田舎町(と言ってもマレーシア内では比較的大きい)のKuala terrenganuとKota bharuへ行ってきました.Kuala terrenganuはレダン島への玄関口ですが,レダン島は基本的に雨季には閉まっているので,雨季にこの地域に行く人はほとんどいないのではないでしょうか.そういう点でこのブログは貴重かも??(訪問は1月15日ころ)普通の人なら乾季に行きましょうね!!

※実際のところ雨季でもレダン島は開いていました.桟橋をフラフラしていたら,レダン島から帰ってきた小さなフェリーが来ました.しかし,どうやらチャーターしたようで,一般人は乗れなさそうでした.

 

この記事ではKuala terrenganuについてのみ書きます. 

 

行程

この旅行は2泊3日で行きました.まず,TBSバスターミナルを23時に出発し,Kuala terrenganuバスターミナルに朝4時頃到着しました.一日観光後,翌日の朝4:45にKuala terrenganuバスターミナルからバスに乗り,8時頃にKota bharuに到着.観光後18時発のバスでKuala terrenganuに戻り,翌日も観光して23時のバスでTBSバスターミナルに戻ってくるプランでした.

なんでこんなにややこしいプランなのかというと,もともとKuala terrenganuだけに行く予定だったのだけれど,あまりにもやることがないので近いKota bharuにも行っておこうとなったからでした.

 

Kuala terrenganu

Kuala terrengganuには朝の4時に到着しました.朝の4時に到着しても何もすることが無い!!しかもバスターミナルのトイレは有料で綺麗じゃないし,食事も朝早すぎて売っていない!!タクシードライバーは毎回声をかけてくるし,一人になりたい!と思ったので,仕方なくケンタッキー・フライド・チキンへ行きました...

このケンタッキー・フライド・チキンは24時間営業で,同じ建物内に比較的綺麗なトイレがありました(有料だったけど).

朝食後,近くの海岸のPantai Batu Buruk(バトゥ・ブル・ビーチ)を歩きました.野犬が6匹くらいいて,一匹に追いかけられそうになり怖かったですが,綺麗な朝日を見ることができました.朝到着して何もやることがないなら,ここへ行くべきです!

 

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バトゥ・ブル・ビーチ

バスターミナルから市内観光バスがでています.どこまで行っても1リンギットでした.地球の歩き方には,市内観光バスが3つあるように書かれていますが(2018年版),実際には2つしかありませんでした.ただしこの2つのバスで基本的な場所はまわることができます.ただ,本数が少ないので適宜グラブを使うべきでしょう.

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経路

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市内観光バスの時刻表

フローティングモスク

まずはMasjid terapung(Masjid tengah Zaharah,フローティングモスクとも呼ばれる)へ.ここに行くためにはC01のバスで行きます.最初に運転手に行先を告げると着いたら教えてくれます.ただ,この場所はモスク内の駐車場にちゃんと止まるので簡単です.

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フローティングモスク

信者以外は入場できないと地球の歩き方には書いてありますが,意外と入れそうでした(入っていませんが).どうしても入りたい場合は,マレーシア人に聞いてみると入れるかもしれません.基本的にマレーシア人は優しいので(笑)

フローティングモスクは,まあそんな感じだよねという気持ちになりました.

帰るときも市内観光バスに乗りました.C01のバスは折り返すようなので(バス経路図,時刻表からはそう読み取れないが),20分後くらいに着いた場所と反対車線を通過します.そこで手を上げて止めればバスに乗ることができます.反対車線のドミノピザあたりで待っていたらバスが来たので乗れました.

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ドミノピザ(笑)

このドミノピザでバスを止めて乗っても良いのですが,ドミノピザから少し歩いて交差点を渡ったところにちゃんとしたバス停があったので,そこで待つほうが良いと思います.

 

Muzium Negeri Terengganu

マレーシア最大の博物館と言われていますが,内容はかなり似通っているし,マレー語のみで表記されている部分も多いので飽きる人はすぐ飽きると思います.博物館の敷地内は,屋外の建物エリアと4つの建物による屋内展示に分かれています.建物エリアにはマレーシア特有の建物や漁村の再現といくらかの生き物がいます.屋内展示は伝統的な刀であるクリスやスルタン関連のものが大半を占めています.また,屋内展示にはマレーシアの石油会社であるペトロナスの展示があります.

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大きい本館

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伝統的な建物

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生き物がある程度いた

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博物館の敷地内から見えた橋

マレーシアの他の博物館へ行った人は,クリスやスルタン関係の調度品は見飽きているかもしれないので,そういった方はすぐ飽きてしまうかもです.また,展示品もかなりくたびれていました.博物館の受付の人は英語を話せなかったです.館内の写真撮影禁止で,カメラも持ち込み不可能でした.α7Ⅱを下駄箱みたいなところに放置しなければならず心配でした(笑)

 

クリスタルモスク 

Muzium Negeri Terengganuから20分ほど歩いて行きました.超暑かったので,歩くのはおすすめしません.

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クリスタルモスク

 クリスタルモスクはクアラトレンガヌに来たら必ず行くべきでしょう.ガラス張りで素晴らしかったです.訪問した時期は工事中で入れなかったのですが,工事してないときは入れそうです.

ちなみにこのクリスタルモスクは大きなパーク内にあり,クリスタルモスクの隣にある黄色いモスク様の大きい建物がクリスタルモスクだと思ってしまうこともあるでしょうが,違うので気をつけてください.船で川をクルージングできるツアーにここから参加できます.

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これはクリスタルモスクではありません!

 

チャイナタウン

トレンガヌにはチャイナタウンもあります.他の場所のチャイナタウンよりは小さいですが,基本的なものは食べられます.

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チャイナタウン

留学後半は色々あってベジタリアン生活をしていたのですが,バクテーだけは食べたかったのでいただきました.

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バクテー(肉骨茶)

クアラトレンガヌ中心部

クアラトレンガヌは2019年1月時点において再開発中で,ツーリストインフォメーション,Bukit puteri,フェリーターミナルは閉まっていました.ツーリストインフォメーションでいろいろ聞こうと思ったのですが...

フェリーターミナルは非常に大規模に改修しており,2019年の乾季前半には完成が間に合わないだろうなあと感じましたので,2019年にクアラトレンガヌからレダン島などへ行く方は注意してください.

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セントラルマーケット

セントラルマーケットもありますので,時間があったらぜひどうぞ.観光客用の布製品も売っています(少々コタバルよりも定価が安い).

 

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布製品

 

船に乗ろう

街の中心部からもクルージングができます.ここは雨季でもクルージングをやっているようです.乾季ならば観光客が多く来て割り勘ができるのですが,私が行ったときには他に誰もいなかったので80リンギットと言われた気がします.一人で大きい船を貸し切れてこの値段ならありかも,と思ったので50リンギットだったかも....

 

クルージングをあきらめたので,市民が使う水上バスに乗ろうと思い,桟橋付近をぶらついていたら乗り場を発見しました.ここから3方面くらいへ水上バスが出ているようです.決まった時間はないようです.そこらへんにいるおっちゃんに行きたいところを伝えると乗ることができます.英語が通じる人はいませんでした.片道1リンギットだった気がします.

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こういう看板があるので分かりやすい

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船からの眺め

船に乗ってKampung seberang takirというところへ行ったのですが,何もなかったです.

 

宿

一番安かったThe Space Innというところへ泊りました.ドミトリーで部屋とトイレは十分綺麗でした.中華系マレーシア人オーナーに雇われている掃除担当だと推測される男性が,宿泊者と同じドミトリーに住んでいます.その男性が館内は禁煙なのに煙草を吸っており,非常に不快でした.空気清浄機まで用意して煙草を吸っているのになぜオーナーは注意しないのか不明です.

場所的にはバスターミナルにもチャイナタウンにも近く,セブンイレブンもすぐ裏にあるので最高のロケーションだと思います.

ちなみに雨季に行くとほとんど宿泊者がいないので,コミュニケーション取りたくない人にはおすすめです(笑)

www.booking.com

 

まとめ

雨季のクアラトレンガヌは観光地に人がほとんどいないので結構おすすめです.ただ,クアラトレンガヌ自体は1.5日くらいで行きつくしてしまうので,そんなに時間を取らなくても良いでしょう.ここらへんは英語があまり通じませんでしたが,フェリーターミナルが閉まっていることを教えてくれようとしたり,どこから来たのーと聞いてくれる人もいたり,温かい街でした.まあマレーシア人はみんな優しいけど(笑)

非常に長くなってしまいました!世界で一番長い雨季のクアラトレンガヌの日本語ブログだと信じています!

17. Gunug datukに登ってきた

UPMの授業が終わってから帰国までに2週間ほどあったので,友人とGunug datukへ登山に行ってきました.Kota kinabaluには登らなかったので,そことは比較できませんが,眺めが非常に美しい山でした.

(実はもう日本に帰国しています.忙しくて全然更新できませんでした.)

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Gunung datuk

 

Gunung datukへの行き方

Gunung datukはクアラルンプールから公共交通機関で2時間30分ほど行ったところにある山です.Gunung datukへ直接行く公共交通機関は無いのでバスで行く場合は,近くのバス停から歩くことになります(後述).

Gunung datukへの行き方は主に3通りあるようです.

1.Rembau駅までKTM commuterで行き,GrabでGunung datukへ行く.

2.Rembau駅までKTM commuterで行き,バス(T60AまたはT60B)に乗り,Gunung datukから4 kmほどの場所で降りて歩いてGunung datukへ行く.

3.Seremban駅までKTM commuterで行き,Serembanバスターミナルからバス(T60AまたはT60B)に乗り,Gunung datukから4 kmほどの場所で降りて歩いてGunung datukへ行く.

 

Rembau駅近くのバス停はここらしいです. 

 

Serembanのバスターミナルはここです.さびれたショッピングモールとつながっています.

 

Gunung datukの最寄りバス停(4 km以上離れている)はここのようです.

 

1.の方法で行くのが最も手っ取り早いのですが,帰りに近くの道でGrabを捕まえることはほぼ不可能です.私たちは30分ほどGrabを試しながら待って,クアラルンプールへ行くついでにGrabドライバーをしていた車に偶然乗ることができました.

2.3.の方法はバスを使いますが,実際にバスが走っているかは確認していません.少なくともグーグルマップ上では,30分に一本というかなりの頻度でバスは走っているようです(もちろん実際は違うでしょうけれど).また,バスの時刻を検索するMoovitというアプリは,非対象地域だったので使えませんでした.

 

Gunung datukの景色

まず,Gunung datukへ入山して少し歩くとオフィスがあるので,そこで名前とパスポート番号を書いてから入山証を5リンギットで買います.ここのオフィスが9時から開いているようなのですが,9時30分に行ったときには誰も居なかったので待ちました.ちなみに入山証を持たずに入山すると,かなりの罰金を払うことになると書いてあるのですが,9時45分頃に下山してくるマレーシア人がいたので気にしなくてもいいかと思います.

Gunung datukの山道はかなり険しいものでした.最初のほうで傾斜角60度くらいの道もありました.ただ,それに報うほどの綺麗な景色を山頂で見ることができます.

山頂には1時間程度で到着することができました.

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山道

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こんな階段も

こういった階段もあって,山頂は岩しかない360度見渡せるかつ風が強いので,高所恐怖症の方は行かないほうが良いでしょう.

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山頂には国旗が

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広い

山頂に登るとマレーシアの田舎を見渡せます.すごく気持ちいいです.

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写真では結構ガスっている感じですが,そこまでではなかったです.

広大な平野を見渡せるGunung datukは,マレーシアに長く滞在して飽きてきた人には非常におすすめです!ぜひ行ってみてください!

16.マレーシアの浄水場

二週間くらい前に,Potabe water treatmentという授業の一環で浄水場へ行ってきました.まあマレーシアに来て浄水場へ行く人なんてほとんどいないでしょうけど,記録しておきます.

Sungai selangor water treatment plant phase 2へ行きました.ここはUPMからグラブで1時間20分程度の田舎にある浄水場です.

 

同じ授業を取っているブルネイガールズ3人と行きました.彼女たちはとても優しくて,マレーシア人よりも英語がうまいです.彼らのうち一人の家は車を7台持っていると言っていました.彼女たちはブルネイでは車で大学へ通っているそうです.16歳くらいに見えるので,彼女たちが車を運転しているのをあまり想像できないです.

 

まずは会議室に入れてもらい,全体の説明と質疑応答をしました.接してくれた人は英語があまり上手くなく,95%はマレー語だったのであまり理解できませんでしたが,頑張って英語で話そうとしてくれたので嫌な気分にはなりませんでした.ブルネイ人はマレー語を使いますが,彼らのマレー語は方言のようにかなり違うようで,ブルネイガールズは英語のほうが使いたいと言っていました.

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たべもの

 

その後実際の設備に移動して歩きながら説明をしてもらいました.この浄水場はActifloと呼ばれる特殊な浄水設備を使っており,マレーシアでは一つのみで世界で最も大きいと言っていました.また,マレーシアの上水道の設備のほとんどは日本由来だと述べていました(実際は知りませんが).

 

設備内で撮った写真は教育のみの使用が許可されているので,面白い写真は上げられません...とりあえず取り除かれる泥です.

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取り除かれた泥

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取り除かれた泥が最終的に行きつくSludge lagoon

 

マレー語はわからなかったのですが,なんだか雰囲気で分かる部分もありました.また,マレー人は所々で英語を混ぜることもあるので分かることもあります.

廃水処理能力が追いついておらず,基準値を超えていても流すことがあると言っていました.

 

帰りはクアラルンプールのモールで食事をして帰りました.

日本でも学生などの上水道下水道見学は頻繁に行われていますが,マレーシアでも盛んなようです.なぜでしょうね.

 

15.Farewell party

今日はFarewell Partyでした.まだマレーシアには一か月以上滞在するのですが,授業はほとんど終わりかかっています.毎週日々の生活を書こうと思っていましたが,結局忙しく(言い訳)書けませんでしたね...

 

修了証明書(本当は違う,手続き終了後に本物がもらえる)の偉い人からの受け渡しや,留学生が曲を弾いたり,抽選会をやったりをしました.

フラットメイトの友人がギターを弾いて,それに合わせてUPMのBuddy(留学生交流役)がナイスな歌を歌いました.

途中でおやつがふるまわれ,皆さん一生懸命に食べていました.

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おやつ

会場には100人ほどの留学生がいたのですが,70人ほどが中国人でした.日本人はなぜかBuddyから好かれてるかな?と思いました.

抽選会で名前が呼ばれて,「Spirit Tiger 」という名の本をゲットしました.有名なのですかね.

このパーティーには結構なお金がかかっていました.日本だったらそんなことできないよなあ...

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会場

 

14. 50万人が人種差別を祝う国,マレーシア

12月6日に在マレーシア日本国大使館より,以下のメールが送られてきました.

 

○ 12月8日(土)午後1時から6時までの間、クアラルンプール市内中心部「ムルデカ広場(Dataran Merdeka)」及びその周辺道路等において、人種差別撤廃条約(ICERD)に対する政府決定を祝う集会が開催される予定です。

○ 当初、条約加入への反対集会が企画されていましたが、マレーシア政府が加入しないとの決定を発表したため、現在はこの政府による決定(加入反対派による運動の勝利)を祝う集会に変更されています。

○ この集会は相当大規模になる可能性があります。多くのNGOや、野党UMNO、PASなどの党員が参加予定のところ、一部報道では50万人規模になるとの情報もあります。

 

驚くべきことに,人種差別撤廃条約加入しないことを祝うのです.50万人が差別をすることを祝うのです.マハティール首相率いる現政党は加入することを公約としていたのですが,結局マジョリティのマレー人に阻止されてしまったのでしょうか.

 

同条約の批准は新政権の多民族融和政策の象徴となるはずだったが、マレー系優遇の維持を訴える野党だけでなく与党内からも異論が出て行き詰まりつつある。華人政党も加わる与党連合にとって民族問題はアキレスけんになりかねず、マハティール首相は難しいかじ取りを迫られる。(日本経済新聞,2018年12月6日閲覧) 

www.nikkei.com

 

人種差別撤廃条約は現在179の国と地域が批准しており,批准していない国はマレーシア,台湾(国連未加盟),ミャンマーブルネイ北朝鮮南スーダンミクロネシア付近の島々のみです.

ここまで差別が大きいとは考えていませんでした.ブミプトラの友人に会うと複雑な気持ちになります.ブミプトラ政策について聞いてみたいですがもちろんできません.→後で聞いてみました:マレー人の彼にとっても,平等でないことは許せないとのこと.彼はこの状況を変えたいと強く語ってくれました.

 

【追記】

マレーシアの新聞,Malay mailによるとピークでは少なくとも公式発表である55,000人の二倍の参加者(110,000人)がいたそうです.

これは完全に推測ですが,ICERD(人種差別撤廃条約)へ賛成の立場の人々は,対抗集会をほとんど開けなかったのではないでしょうか.集会の安全を守る警察は,ほとんどがICERDに反対する人が多いマレー人なのですから.もう4か月以上マレーシアで暮らしていますが,中華系の警察官を見たことがありませんし,malaysia policeでグーグル画像検索をかけてみたら,上から50枚の写真の中に中華系は3人しか発見できませんでした(マレー人は150人くらい).

 

Malay mailは悲しいことを書いています.

Human rights

Because of the unfortunate timing of its Human Rights Day celebration that was initially scheduled today, the Human Rights Commission of Malaysia (Suhakam) was forced to defer its event to tomorrow.

Worse, Dr Mahathir, initially slated as keynote speaker at the Human Rights Day celebration, said he would not even attend the event by the statutory body tomorrow because it accepted ICERD.

Suhakam and many activists felt that the police should have facilitated its gathering today instead of asking them to give way to the anti-ICERD demonstration.

One viral message goes, “There are two rallies on Dec 8. One for human rights, the other for human wrongs.”

Malaysia chose the latter.

 

世界人権デーの祝賀は元々今日(12月8日)予定されていたのだが,不幸なことにマレーシア人権委員会はそれを明日(12月9日)に変更することを強制された.

さらに悪いことに,当初、人権の日の記念日に基調講演者に予定されていたマハティール博士(マハティール首相だよね?)は、国がanti-ICERDを受け入れたため,明日の法定機関によるイベントにも参加しないと語った.

Suhakamと多くの活動家は.警察がanti-ICERDデモへの道を譲るよう求めるのではなく,今日の人権委員会の集会を容易にすべきだったと感じた.

あるメッセージが広まった.12月8日には2つの集会がある.一つは人間の権利のために.もう一つは人間の過ちのためのものだ.

マレーシアは後者を選んだ.

(日本語訳は著者.不正確さは承知ください.)

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