そもそも留学に行くべきか?
行くべき.
もしも今留学へ行こうか迷っているなら,もう答えは出ています.行くしかない.行かなかったら後悔する.
多分留学の細々としたことが不安で,行かない理由を探している人もたくさんいるでしょう.私も留学へ行く前は,研究室に所属して早く研究を開始したい,という一見崇高な考えを言い訳にして,留学へ行かなくても充実させられる!と自分に言い聞かせようとしたこともありました.
はい.そんなの言い訳です.少しでも留学に興味が出た時点で,行かなかったら後悔することは確実だ,と今なら言えます.
さらにここまでこの記事を読んで留学に行かなかったら,あなたは後悔します.留学に行かなかったある日,ぼーっとしているとこの記事が頭の中に出てきて,あなたは留学しなかったことを後悔します(笑)
留学したことを後悔している人に会ったことがない.
これはトビタテ留学JAPANのポスターに書いてあった言葉ですが,今となっては本当にそう実感しています.
留学経験者が留学を勧める際に,二種類に分けることができると思っています.すなわち,「行きたいならとにかく行け!」派と「目的を持って行かないと意味が無い」派です.
私は「行きたいならとにかく行け!」派です.なぜなら,自分自身が明確な目的を持たずに,単に「行きたい!」という気持ちで留学したのに関わらず,得るものがたくさんあったからです.
留学に行くために必要なことは,行きたいと思う気持ちだけでいいと思います.高い意識を持っていかなければいけないわけではありません.目的なんて行ってから考えても全然OKだと思います.奨学金など応募する際には適当に書いとくべきですがね.
留学を迷う最も大きな要因はお金でしょう.けれどもマレーシアなどの東南アジアなら,日本学生支援機構の給付奨学金を利用すれば,少しのアルバイト代で留学費用のすべてを賄えてしまいます.他にも就職が遅れるという理由もあるかもしれません.私は留年しませんでしたが,他の日本人学生には留年するという人もいました.しかしながら面白いことに,一年の遅れくらいどうってことないと留学後には思えるようになるでしょう.
じゃあマレーシアへ行くべきか?
それは人によるとしか言いようがありません.
例えば,現在の英語力がそれほどでもなく(TOEIC700点台とかかな??),英語での議論やプレゼンテーションを含む英語力をアップさせたいと考えているなら,マレーシアは非常におすすめできる場所です.なぜならマレーシア人はほとんどの人が英語を話せるし,マレーシア人の英語はそこまでスピードが速いわけではないからです.
一方で現在の英語力がかなりある人で,英語力向上を目的にするならばマレーシアは積極的にはおすすめできないでしょう.ヨーロッパやアメリカへ行くべきです.
また,あなたが理系で,新たな科学的知識,実験技術,実験器具に触れたいと考えているならば,マレーシアはおすすめできないでしょう.正直な話をすると,実験設備や教師の質は日本のほうが圧倒的に高いです.しかも,今まで科学系(主に私の専門の化学)の論文で,マレーシアの大学から出たものを読んだことは一度もないです.しかし,マレーシアでしかできない研究,例えば熱帯雨林や農業の研究をしたい場合は,マレーシアは非常に良い場所のようです.
マレーシア留学に向いている人
- 今の英語力が微妙な人
- 留学費用を安く済ませたい人
- 発展中の国を見たい人(台湾のほうが情熱は大きいと感じましたが)
- 熱帯雨林などの特別な農学分野の研究をしたい人
- 安いご飯を食べまくりたい人
マレーシア以外も考えるべきな人
- 今の英語力が非常に高い人(英語で深い議論までできるレベル)
- 最先端の研究に触れたい人
- 日焼けしたくない人
月並みの言葉ですが,留学へ行くと価値観が変わります.本当に価値があるものが分かるようになります.また,今の日本がある視点から見れば異常であることが分かります.言い換えれば,複数の視点を持つことができるようになります.
そして,これからの人生は留学へ行かなかった人生よりも,確実に良いものになると胸を張って言えます.
留学へ行こうか迷っている人へ.
行くしかない.君の人生面白くなるよ.