マレーシア(UPM)留学と理系大学院のブログ

2018年9月から2019年2月までマレーシアに留学していた理系大学生です

19. 雨季のKota bharu旅行

Kuala terrenganuとKota bharuに行った旅行のお話です.今回はKota bharuについてです.

 

バスターミナル

Kuala terennganuを4時45分に出発するバスに乗り,Kota bharuに8時に到着しました.Kota bharuの長距離バスターミナルは町の中心部から離れた,AEONの隣にあります.

ここからタクシーに乗って町の中心部に向かわなくてはいけないのですが,たいていの長距離バスはどうやら町の中心部を通ってからこのバスターミナルへ来るようで,途中で多くの地元民がバスを止めて降りていきました.私が乗ったバスはガソリンスタンドに止まったので,降りるか降りまいか迷いましたが結局バスターミナルまで来てしまいました.バスターミナルの周りにはAEON(朝は営業していないし)以外何もないといっても過言ではないので,降りられそうだったら中心部で降りたほうが良いです.

ちなみにこのイオンは比較的綺麗なトイレが無料で使えるので,バスに乗車する前にはこのイオンへどうぞ.もちろんバスターミナルでは有料のトイレです.また,イオンなので寿司も売っています.

 

近郊バスターミナル

近郊バスターミナルは町の中心部にあります.と言っても普通の日本人なら近郊バスターミナルに用はないでしょう(空港行のバスもあるが).後述するPantai sabakに行きたい人はここからバスが出ています.

 

f:id:photoculty:20190501112204j:plain

f:id:photoculty:20190501112153j:plain

f:id:photoculty:20190501112141j:plain

f:id:photoculty:20190501112130j:plain

バスの時刻表

 

セントラルマーケット

コタバルにはカラフルなセントラルマーケットがあります.ここは一応観光地になっていて,布や服やお土産が同じような店(非常にたくさん同じような店がある)でいっぱい売っています.ただし,ここの値段はぼったくり価格だし,店同士で価格協定を結んでいるようで違う店に行ってもほぼ同じ値段です.クアラトレンガヌのセントラルマーケットのほうが規模は小さいですが定価は安かったです.ここでお土産を買うなら交渉しましょう.英語を話せない人が多いので,マレー語で「2つでいくら!」みたいな感じで交渉しました.半額に近い値段まで下げてくれたので,マレー語の数字くらいは話せるといいです.ちなみにこのマーケットで現地在住の日本人女性を見ました(見ただけ).

f:id:photoculty:20190415095518j:plain

セントラルマーケット

 

戦争博物館とかイスタナバトゥとか

コタバルには博物館が集中して存在するエリアがあります.戦争博物館やスルタン関係,イスラム教博物館などがあります.コタバルに来た理由はほぼ戦争博物館を見るためだったのですが,2019年1月は改装のため閉鎖されていました.コタバルは太平洋戦争において日本が真珠湾攻撃よりも前に侵攻した場所と言われています.それゆえ,日本人としては是非一度行きたい場所です.ここが開いているかどうかは,グーグルマップのレビューに書いてくれている人がいると思うので,確認してから行くべきです.2022年にレビューを確認したところ,リノベーションが終わって開館しているようです.

 

↑博物館が集まっている地域

ここらへんを歩いていたら,本当に偶然にUPMの同じ学科のマレー人の女の子に会いました!まさか大学から何百キロも離れている地で,偶然出会うなんて思いもしませんでした.10秒くらい行動が遅れていたら会えなかったと思うと本当に奇跡でした.その後家に呼んでくれそうだったのですが,既にほかの町へと移動中だったので訪問できず悲しかったです.マレーシアでは色々な人が家に呼んでくれるのですが,色々な事情でチャンスが無かったのが悔しいです.現地人の,なおかつKLではない場所での生活を見たかったです.

 

 イスラム教博物館は建物がきれいです.受付のおじさんと色々話しました.来館者名簿を見たら,雨季は一日に1人か2人来るぐらいでした.中では謎のエジプト展が行われていました.

f:id:photoculty:20190418093158j:plain

f:id:photoculty:20190418093210j:plain

f:id:photoculty:20190418093215j:plain

イスラム教博物館

 クラフトミュージアムの展示はしょぼかったですが,伝統的な手工芸品を作る店やお土産屋さんがまとまってあるので訪れてもよいと思います.

f:id:photoculty:20190429134519j:plain

クラフトミュージアム

f:id:photoculty:20190418093401j:plain

クラフトミュージアムの猫

f:id:photoculty:20190429134736j:plain

イスタナバトゥ

イスタナバトゥはスルタン関係の展示です.マレーシアの博物館と言えばスルタン関係のものが多いので見飽きた人もいると思います...

 

Pantai sabak

日本人ならぜひ行ってください.

太平洋戦争は真珠湾攻撃よりも一時間前に,このコタバルで始まっていたのをご存知でしょうか.その時に日本軍が上陸したのがこのPantai sabakのあたりのようです.戦争博物館に,日本軍がPantai sabakあたりから上陸したという内容の展示があるようです.実際にその展示を見てみたかったです...

マレーシア観光行くならコタバル!日本人として行きましょう。 - バックパッカー女ひとり旅

 

 Pantaik sabakは近郊バスターミナルから,8番か9番のバスに乗り終点で降ります.8番9番のバスの時刻表の行先にSabakと書かれているのですが,これはPantai sabakのことだと思います.バスは上の地図で見えている橋の手前に止まります.一応いつも通り運転手にPantai sabakに行きたいと言うとよいでしょう.Pantai sabak周辺は非常に田舎ですが,ちゃんとハンバーガー屋さんや屋台があるし,バスも1時間に2本程度は走っているので何も心配しなくて大丈夫です.

 

f:id:photoculty:20190501110106j:plain

Pantai sabakには正直言って何もありません.砂浜もほとんどないので降りられません.でも何もないからこそ,太平洋戦争時のこの海岸を自然と想像することになるでしょう.

今ではこんなに田舎で静かで安全そうな所で,日本人がたくさん人を殺し,日本人もたくさん死にました.マレー作戦は,シンガポールを最終目標にこの地から始まりました.

f:id:photoculty:20190501105925j:plain

Pantai sabak

海岸を歩いていたら,子供が手を振ってくれました.その子供が後に会いに来てイスラム式の挨拶をしてくれました.こういう田舎の子供にあげる何かを日本から持ってくればよかったなと今となっては思います.

f:id:photoculty:20190501111327j:plain

子供たち

また,バスを待っていたら屋台のおばさんが無料でジュースをくれました.日本人で,UPMで勉強していることをマレー語で話したらとても喜んで優しくしてくれました.ただ,バスがすぐ来てしまったのであまり話せませんでした.もう一本バスを遅らせるべきだったなあと後悔しています.

f:id:photoculty:20190501110432j:plain

くれたジュースと買ったフルーツ

こうやって日本人が過去に侵攻し人を沢山殺した場所で,今は優しく迎えてもらえるのは,戦後70年の間に築き上げた信頼や平和主義によるものだろうと感じました.

f:id:photoculty:20190501111127j:plain

こんな場所でした

もしもこのブログを見て,Pantai sabakへ行ってくれる方がいたら,バス停の近くの屋台のおばさんによろしく言っておいて下さい(笑)

 

 

 

帰りにイオンで寿司とヨーグルト2カップを食べました.うん,微妙!!

f:id:photoculty:20190501111641j:plain

イオンの寿司