マレーシア(UPM)留学と理系大学院のブログ

2018年9月から2019年2月までマレーシアに留学していた理系大学生です

13.世界大学ランキング202位の大学で勉強していますが...

Selamat pagi!

私が現在勉強しているUPMは,QS世界大学ランキングで202位となっています(2020年は159位!!).私が所属する日本の大学は,571-580位です.今回はこの2つの大学を比較してみたいと思います.UPMで所属しているのは環境学部環境科学技術学科で,日本の大学で所属しているのは農学部環境科学学科(みたいなところ)です.ちなみにUPMの環境科学でのランキングは101-150位で,私の大学は環境科学のランキングにはそもそも載っていません.

(私の大学は理系学部しかないので厳密な比較はできないと思われますが,思っていることなどまとめていきます.)

 

www.topuniversities.com

 

UPMの今の印象

留学前は,「自分の大学よりももっと上のレベルの大学に留学できる」と喜んでいました.しかし今は「正直言って自分の大学のほうが2倍レベルが上である」と感じています.

 

授業内容

レベルは低いです.

学習内容が日本より1年以上遅れています.そんなのどうでもいいでしょ!ということも説明します.良く休講になって授業が進まないものもあります.

実験では,万能測定器を使って試薬を混ぜてボタンを押して数値を読むだけです.原理を誰も説明しません.

感覚的には,基礎をおろそかにして応用技術を主眼にしている感じです.この教授頭よいなーと思える人に私はまだ出会っていません.

追記:学科長の授業を取ったら,とても頭が良く面白い先生でした!もう退職らしいけど...

 

学生のレベル

かなりレベルが低いです.本当にびっくりしました.

バイオレメディエーションの授業で,化学物質の微生物による代謝過程をグループごとに発表しました.その中で芳香族置換基パターンの,オルト-,メタ-,パラ-の位置について先生が学生に質問したのですが,一人を除き答えられませんでした.環境科学を学んでいる人ならば知らないとまずいです...

排水処理の授業では実験をしてレポートを書いています.現地学生は3年生なのに安全ピペッターやホールピペットメスシリンダーの使い方を知らない.滴定の実験にも関わらず,共洗いをしない.TDとTCの概念を知らない.目盛を10分の1まで読まない.有効数字を全く考えない.濃度測定でマイナスの値が出ても誰も再実験しようとしない.8人程度のグループで実験を行っていたのですが,誰も指摘しないのです(2人いる50歳程度のTAもただ見ているだけ).

レポートでは,考察に結果が書いてあったり,結果が他のグループと正反対だが構わずに平均していたり,表番号や表の名前がなかったり,1 ㎜も考察していなかったりなどなど...

いろんな授業で何回もプレゼンをしているのですが,そのプレゼンの出来がひどいです.マレーシア人はデザインが好き(?)みたいで,変な背景を使ってしまうので非常に見にくいです.また,化学反応の経路を発表するときに,ネットから引っ張ってきた画像を使って編集せずに張り付けているので,字が豆粒サイズで何も見えないなんてのもざらでした.

 

こんな光景を見てしまうと,マレーシアから出ている論文は信用できるのか??なんて思ってしまいます.それほどびっくりしました.

 

東南アジアに正規留学するのはお勧めできない

日本の学生は主に英語力向上のために,東南アジアの大学へ短期留学することが多いと思います.短期留学で東南アジアに行くのは良いと思います.だけどもし,「UPMで4年間学びたいのだけどどう思う?」と聞かれたら,「やめたほうがいい」と言います.UPMで4年間学んだとしたら,日本の大学の半分程度の知識しか得られないでしょう.シンガポール国立大学をはじめ,シンガポールは違うと思いますが,これは他の東南アジアの大学にも共通すると思います.

英語能力は確実に上がるから短期留学なら本当にお勧めです!!

 

と言っていたのは5年前でした

上に書いた内容は、留学して半年くらいたった時に書いたものです。2024年の今見てみると、かなり理系、そしてアカデミア志向の人に向けたメッセージであることに気が付きました。

そこで、今の気持ちを書いてみることにしました。現在は日本人がマイノリティな国際的な大学院で、理系のPhD学生をやっています。

 

基本的なスタンスは変わっておらず、東南アジアへの短期・中期留学はとてもおすすめです。ただ、基本的に大学、学生、社会の成熟度は欧米諸国の方が高いため、欧米を選択することができる人はそちらの方が良いと考えています。しかし何と言っても、東南アジア留学はかなりコストを抑えつつ英語使用圏で学習できるというのが重要な点です。日本円が弱い現状では、欧米諸国への留学の際に満足な食事もできない、なんてことになるかもしれませんが、東南アジアの場合なら自分でバイトして稼いでおけば余裕のある短期・中期留学が可能であると思います。

 

自分の場合、正規留学(入学して卒業する)として、東南アジア(シンガポールを除く)の大学を選ぶことは、第一候補に挙げることはありません。理由はこの記事に書いた通りです。しかしながら、この考えが生まれる根底に固定観念があることに気が付きました。というのも、東南アジアでの就職、または欧米諸国の大学院への留学を行いたいのであれば、この考えは適用されないからです。また、日本の微妙なレベルの私立大学に行くのであれば、(お金があるなら)東南アジアに留学したほうが絶対良いとは思っています。

ゆえに、東南アジアへの正規留学を個人的におすすめできるのは、お金があってなおかつ以下のような人が当てはまると思います。

  • (学力・金銭面で)欧米諸国の大学へ進学できそうになく、日本でも微妙な大学にしか入れなさそうな人
  • 東南アジアで現地企業もしくは国際的な企業に就職しようと思っている人
  • 欧米諸国の大学院への留学を志望し、英語能力を特に上げておきたい人(特に文系?理系の場合、絶対日本の方が良い)
  • こんな記事を信じないで自らの信念をもって突っ走れる人

 

 

12.タマンネガラのジャングル(ブンブンクンバン)で寝た(最新版?)

Selamat pagi!

ミッドセメスターブレイクでタマンネガラ国立公園に行き,ブンブンクンバンで寝てきました.2018年10月訪問.

水曜どうでしょうについては全く知らずに訪問しております.

 

タマンネガラについて

タマンネガラという名前はマレー語で「国立公園」という意味です.そのためマレーシア内には他にもタマンネガラと呼ばれる場所がありますが,一つだけそのままタマンネガラという名前の場所があります.

 

今回はそのタマンネガラのジャングルの中にある,ブンブンクンバンというところで寝たお話です.

 

タマンネガラへの行き方

タマンネガラへの自力での行き方は二通りあります.KLから直行便やツアーもあるらしいですが、それは省きます.

※私たちは訪問者が少ない雨季に行きました.船の運航取りやめがあったり,比較的活気がないなと感じたりしたので,乾季の場合は状況がかなり異なる可能性もあります.

 

まずはタマンネガラの近くのJerantutという小さな町まで行きます.そこからタマンネガラ国立公園の入り口のめちゃくちゃ小さな町,Kuaha tahanまでバスかボートで行きます。

 

二通りの方法

1.Jerantutからタマンネガラ対岸のKuala tahanへバスで行く.

2.JerantutからKuala tembelingまでバスorタクシー(40リンギット)で行き,そこからボートでKuala tahanへ行く.

私たちは,行きは2の方法で,帰りは1の方法で行きました. 

 

行き(2の方法)

Jerantutに宿泊した翌朝,jerantutのバスターミナルへとりあえず行き,そこからタクシーでkuala tembelingへ向かいました.

 

※JerantutからKuala tembelingへバスで行けるかどうかは分かりません.後述しますが,Kuala tembelingから戻るバスは見ました.

 

Jerantut バスターミナル.グーグルマップでは閉鎖と書かれているが使われていました(2018年).旧バスターミナルがあり,そちらは更地になっているので,こちらが新バスターミナルだと思われます.

 

Kuala tembeling.ここからボートでタマンネガラへ行けます.

 

kuala tembelingからは,毎日二本9時と13時に船が出ているようです(午前の便の正確な時刻は忘れました).我々は8時台にkuala tembelingに到着しました.川の近くに2か所ツーリストセンターみたいなものがあります.混むときはライバル同士なのかもしれませんが,雨期で客がいないのでどちらで船を予約しても値段と時間は同じだし,共同運航している感じでした.

そして,雨季で客がいないので午前の便は欠航と言われました...午後の便は僕ら(2人)が乗るなら出すといわれました.ここでしばし逡巡... ボートには乗りたいが5時間も無駄にしたくない... しかしJerantutに帰るにしてもタクシーを呼ばないと帰れないし40リンギットもかかる.

ということでヒッチハイクを決行!!人生初のヒッチハイクをマレーシアの山奥の地でドイツ人の友人と行うとは夢にも思いませんでした.まあ結局30分くらいで諦めました.あんまり車が通らない.

結局13時の便までゆっくり待つことにしました.食事をしたり,歩いたり,座ったり,座ったり....

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チキンヌードル的な奴

 

13時ころにタマンネガラからボートで帰ってくる便がKuala tembelingに到着しました.そして,その乗客に合わせて,Kuala tembelingからJerantutへ行くバスが出ていました.これで帰れるんですね.でもこのバスは僕らがKuala tembelingへ着いたときから留置されていたので,帰りだけ運行,もしくはツアー用なのかもしれません.

 

ツーリストインフォメーション的なところで,タマンネガラへの入園料,カメラ持ち込み料金など支払いました.

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ツーリストインフォメーションセンター的なところ

ボートに乗ってKuala tahanまで行きました.

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このボート本当におすすめです!熱帯雨林の中を猛スピードで爆走します.かなり小さめのボートで,水面も余裕で触れます.サルや牛,象などの動物もいっぱい見られました(象がいたらしいけど,自分は見つけられなかった...悔しい).川が浅いところでは船の底面がごつごつぶつかります.こんな体験あんまりできないのでは? ちゃんとライフジャケットは貸してくれます.1時間30分でタマンネガラの入り口のKuala tahanへ到着しました.

 

帰り(1の方法)

この方法は楽勝です.Jerantutバスターミナル~Kuala tahan間を一日二往復しています.時間は下の写真の通りです.

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バスの時間

一つだけこれで迷うのは,Kuala tahanでどこにバスが止まるのかですね.この洗濯屋さんの前です.

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ここにバスが停車

ブンブンクンバンとは

ブンブンとはマレー語で「屋根」を表します.ブンブンはジャングル内に設置されている動物観察小屋で,合計で5つあるようです.ブンブンクンバンはその5つのなかで最も遠くにあり,多くの動物が見られると期待されているらしいです.地球の歩き方によると,虎や象も目撃されているようです.動物をよけるため,高床式の建物になっています.中にはベッドがありますが,土台だけで何も置いてないです.またトイレもありますが,汚すぎて閉鎖されていました.

水曜どうでしょうで大泉さんがブンブンに泊まったようで,日本人の訪問者もまあまあいるようです.名前がブンブンの中に刻まれていました.

ブンブンに宿泊する際は,Kuala tahanの受付で申し込みが必要です(宿泊料5リンギット).また,他のブログ情報ですが11月から1月15日まで雨季のためにブンブンには宿泊できないようです.

マレーシア!タマンネガラ(タマンヌガラ)探検 第3夜 | ANAマイル・ゆいゆい旅ブログ

 

ブンブンクンバンへの行き方

ブンブンクンバンへの行き方はかつて3つありましたが,2018年現在は2つとなっています.もともと一番多く用いられていたであろうルートの橋が崩落したからです.ちなみにその崩落は日本人ブロガーさんが見つけたようです.

【一人で】いざブンブン・クンバンへ!【歩いて】(2017年5月10日~2017年5月11日) – そろ日和

 

1.Kuala tahanから山の西側をまわるルート(今回のルート,水曜どうでしょうのルート?)

2.Kuala tahanからボートに乗り(自分でチャーター),Kuala trengganで降り,1時間程度歩くルート

3.Kuala tahanから山の東側をまわるルート(2018年現在は不可能)

 

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緑のルートが今回我々が進んだ道

看板には3.のルートは12 kmであると案内されていました.1.のルートはそれよりも1 kmくらい長い13 km程度ではないかと推測しています. 追記:11.5 kmらしいです.


基本的に緩やかな登り基調の非常にぬかるんだ道でした.地図上ではそこまで曲がりくねった道ではないように描かれていますが,後半は非常に曲がりくねった足場の悪い道でした.しかし,ほとんど需要のないジャングルの道としては意外と整備されていました.後述の川までの道で大きな分かれ道は3つほどあったと記憶していますが,すべてに看板があるので迷うことはないでしょう.ただ,倒木や土砂崩れを回避するために複数の道ができている場所もあるので注意が必要です.

 

こんな感じの道を行きます.やばいです.

最後のほうで川の中を渡ります(実はここには橋の残骸があった...多分橋が落ちてからずっと放置).通常時の川の深さは50 cmほどですので,難しくはないですが,激しい雨が降っている日に行くのは危ないと思います.帰りに雨が降って帰れなくなった場合は,Kuala trengganへ行きボートを待つ手があるかもしれないです(未確認).その川にたどり着けばあと15分で到着です.川を渡った後に分かれ道が2つあります.一つ目は右から来るKuala trengganからの道で,左に行きます.すぐにもう一つの分かれ道がありますが,そこは右に行きます(雰囲気で分かると思う).

 

 

最近,ブンブンクンバンへのストリートビューが追加されていました(笑)

現在見られるストリートビューは,ルート2です.

 

ヒルがたくさんいるため,長靴下,ぴったりと肌に密着してヒルが侵入しないようにするための服,ヒルを取り除くためのゴム付きグローブ,虫よけスプレーが必須です.

8:30ころに出発し,途中で合計1時間ほどの休憩(兼ヒルを取り除く時間)を挟みながら,14:30ころに到着しました.正直言って非常にきつかったです.最後のほうは歩いても歩いてもなにも目印を得られず,あと20分歩いて着かなかったら戻ろうと決めたころに川にたどり着きました.8:30出発というのは今考えると少し遅かったと思います.できれば前日に受付で予約をして,7時頃出発するべきだと思います.

 

 

 

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ブンブンクンバン

ブンブンクンバンでの生き方

ブンブンクンバンでは野生動物の危険と隣り合わせのため,快適に過ごせるわけではありません.扉は壊れており,立て掛けるしか方法がありません.トイレはできるだけ明るいうちに行っておかないと,死ぬほど怖いです(動物に食われて死ぬかも).最悪の場合は室内で用を足して外に放り投げるというのも手であると思います.

夜中に屋根の上を猿か鳥がずっと歩いていて怖かったです.また,早朝には犬の鳴き声が聞こえてこれまた怖かったです.

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これがブンブンクンバンの素晴らしいベッドだ!!

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ブンブンクンバンからの景色

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ドアのバリケード

ブンブンクンバンへの持ち物

・水:5 L以上 無いと死ぬ

・食事:昼,夜,朝の食事

・虫よけスプレー:蚊はあまりいなかったが,ヒルにも少しは効果あり?

・サバイバルナイフ:ヒルをはぎ取る,または動物と戦うため

・蚊帳:ブンブンクンバンは高さ5 mくらいあるので蚊はあまりいませんが一応

・枕:服などで代用可能

・トイレットペーパー:トイレは使えませんが

・ライト:もちろん電気はありません

・方位磁石:迷った時のため

地球の歩き方には「マットレスと枕は用意されている」と書いてありますが,ありませんでした.あってもカビカビで絶対に使いたくないと思います.

 

最後に

ブンブンクンバンは本当にクレイジーな場所でした.死と隣り合わせで,甘い気持ちで行くような場所ではなかったです.私はアウトドア経験豊富な友人と行きましたが,素人の方は絶対に一人で行くことはやめてください.受付でブンブンの予約はしますが,入山届のようなものでもないので,どこかで倒れていても誰も助けに来ません.また,トイレ問題や同時に宿泊する人がいる可能性から,女性だけでの訪問は避けたほうが良いと思われます.あと,天候確認と早めの出発,撤退,大量の水を持っていくことを徹底してください.

 

2023年ころにブンブンクンバンへ挑戦し,撤退した日本人の方々が記事を書いていました.この方たちのように,あまり水を持たずにゆっくりとジャングルを観察すると言うのは自殺行為です.ジャングルをゆっくり楽しみたいのであれば,お金を払ってガイドをつけるなど可能でしょうから考えてみてください.

torizukan.com

 

動物観察小屋でしたが,疲れからほとんど動物を観察せずに休みました.特に夜なんかは怖くて観察どころではなかったです.

特に行ってもそこで面白いことはあまり起こりませんが,クレイジーな体験はできるので頭がおかしい方は安全対策をしっかりとって行ってみてください.

 

ブンブンクンバンなどを楽しんだ後には,臭い衣服が大量に出るでしょう.そのための洗濯屋さんがKuala tahanにはありますので,利用してみてください.

 

※このブログの内容は現在変更となっている可能性も十分あり得ます.参考程度にしてください.このブログで生じたいかなる損害にも筆者は責任を負いませんのでご了承ください.

11.マレーシアで必要なアプリ

Selamat pagi!

今回はマレーシアで必要なアプリについて書いていきます.

 

Grab

もともとマレーシアにはGrabとUberがありましたが,近年Uberが買収されてGrabに統合されました.マレーシアではタクシー料金は日本と比べて非常に安いし,バスを乗りこなすのは非常に難しいです.また,歩道はほとんど整備されていないのでタクシーを使うことが非常に多くなります.

Grabはピンポイントで目的地を設定できるし,車がどこにいるのかアプリ内で見ることができるので非常に便利です.ドライバー情報が登録されているので犯罪に会う確率も少ないと思われます.また,タクシーよりも基本的に安いです.

 

Whatsapp

すべての連絡はWhatsappで来ると言っても過言ではないです.大学職員,教授とも連絡先を交換するほどです.すごく使いにくいです.

 

Moovit

バス,鉄道の路線検索アプリです.バスの時刻表,近くのバス停,目的地への生き方など検索できます.最近使い始めましたが,結構便利です.ちなみにUPMから最寄り駅のSerdang駅までフリーWi-Fiつき無料バスが出ています.

 

携帯会社のアプリ

各携帯会社がアプリを出しています.そのアプリで残りの通信料を確認,プラン変更,支払いなどができます.

 

Google map

もちろん必要です.生死に関わるかも.できればオフラインマップをダウンロードしておくとよいと思います.

 

Fave

食事や買い物が安くなるらしいですが,全く使っていません.

 

 

あまり必要なアプリはないですね笑

それでは!

 

 

10.理系の研究室選びで気を付けたこと

現在マレーシアに留学しているので,研究室は出発前に決定してきました.個人的に重視したことをステップごとに書いていきます.これは個人の意見なので,文句がある方もいるでしょうけど,こういった観点もあるんだなと思ってもらうだけでいいです.

研究者になりたい二流大学生向けです.

 

 

1.興味がある研究室のホームページを探す

ここでホームページがない研究室は除外しました.論外です.何時代だと思っているのでしょうか.ホームページのない研究室は基本的にゴミです.外部への発信,学生の取得に熱心ではないのですから.

東大院の研究室のホームページを見れば分かりますが,非常にコンテンツが豊かです.もちろんそういった一流研究室は,お金を出してホームページを作っているわけですが,さすがにお金がない研究室でもホームページくらい作って欲しいですよね.就職する際に企業も意外と見るらしいし.

ちなみに私の学科では26研究室中11研究室がホームページを持っていませんでした.論外な学科ですね.

 

2.ホームページで研究内容やメンバーをチェック

研究内容をチェックするのは当然ですが,メンバーのチェックも外せません.指導者は一人(一流研究室は教授のもとに准教授,助教授がつく)なのか,大学院生(特に博士,研究生)はどれくらいいるのかが重要です.基本的にこれらの人数が多いほど良い研究室といえるでしょう.

ただ,メンバーが少ない理由はいろいろと考えられます.例えば,日が浅い研究室であったり,所在地が学部と遠かったりなどです.また,メンバーが少ない場合は指導者の指導を受けやすいという非常に大きなメリットがあります.さらに,大規模研究室では色んなしがらみがあるかもしれません.

 

3.論文をチェック

各大学は研究者情報として,指導者の経歴や発表論文をまとめています.論文数は年齢に見合っているか,最新の論文はいつ執筆されたかが重要です.私の大学には,10年以上論文を書いていないゴミ教授がいます.正直言って一年に一本は論文を書いていないならあまりお勧めすることはできないと思います.

 

4.科研費をチェック

科研費だけが研究室の資金となるわけではありませんが,最も重要な資金源であるといえるでしょう.毎年研究計画が採択されるのは難しいのかもしれませんが,せめて3年に一回は採択されていて欲しいです.ただ,金額は研究分野によって大きく異なってくるでしょうから,単純な比較はできないということは頭に置いておくべきだと思います.

KAKEN — 研究課題をさがす

 

↓グラフやランキングなどでデータを示してあり,非常に面白いサイトです.

research-er.jp

 

5.研究室訪問

以上のステップである程度研究室が絞れたら,研究室訪問です.ここはいろんなサイトにまとめてあるでしょうからそちらをご覧ください(笑)

そういうサイトになさそうな観点としては以下を注意して訪問しました.

・PCスペック

ある研究室では個人のノートPCを使ってデータ解析をしていました.そのPCの画面が11インチの極小サイズだったり,CPUがceleronだったりでした.今時のノートPCは特別な計算などをしない場合には十分ですが,なんか残念ですよね.せめて外部ディスプレイ使えよ!!

 

・研究室の広さ

研究室の広さは異なることが多々あります.基本的に機器が置いてある部屋は広いので問題ないと思います.しかし学生部屋(勉強,解析などする部屋)が狭いと,資料を広げたり複数のパソコンを使ったりができないので問題が生じそうです.

 

 

 

また気づいたことがあったら書き足していきます.

9.マレーシアで多文化共生は学べない

Selamat pagi! 

 

多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」(総務省:多文化共生の推進に関する研究会報告書より)です。(新宿区ホームページより。太字は著者。)

多文化共生ってなぁに?:新宿区

 

ブミプトラ政策

よく,「マレーシアは3種類の人種が入り混じっているので,多文化共生を学ぶには良い場所だ」という考えをもって留学している人を見かけます。実際私も留学申請の志望理由書にそんなことを書いた気がします。

けれども実際にマレーシアに来てみて,「マレーシアって全然多文化共生していないのでは?」と思うようになりました。

 

マレーシアの人口の6割はマレー系,3割が中華系,1割ほどがインド系となっています。マレーシアでは,ブミプトラ(マレー人優遇)政策によって,マレー人にとって非常に有利な社会システムとなっています。

教育,就職,住居など,生活に根本的に関わってくるところで,マレーシア人に有利な国となっているのです。

明らかに対等な関係を築こうとしていませんね。

Bumiputra

 

壁を感じる大学内

国立大学の入試でもマレー人は優先的に入学できるようになっています。私が所属しているUPMの学科では,大雑把にマレー系35人,中華系8人,インド系1人という比率です。また,キャンパス内ではマレー系と中華系が一緒に歩いているのを見るのはまれです。そして,授業でグループを作るときもマレー系と中華系は一緒のグループにならないことが多いです.教授陣もほとんどマレ―系です.私が所属する環境学部の教授陣30人くらい(?)は韓国人一人を除けばマレー系でした(2018年11月に中華系の教授が入ってきた).

さらに,大学内には中華系・インド系の料理を食べられる場所はありません(追記:インド系料理屋は発見しました.)。食堂は10以上あるようなのですが,国立大学であるから中華系の食堂は出店できないと噂で聞きました(あくまで噂です)。

入試でディスアドバンテージを背負わされている中華系,インド系の学生は優秀な人が多い印象です.ディスカッションは積極的だし(マレー人は恥ずかしがり屋が多いというのもあるとは思うが),実験操作も素早いです。

 

中華系の人たちについて

社会を見ると,中華系のほうが勤勉に感じられます。「この仕事要らないでしょ」と思って見ると,働いている人はマレーシア人のことがほとんどです(例えば大学のゲートで警備,というよりも車を眺めるだけの人。)。実際にマハティール首相も「マレー人には勤勉さが足りない」と述べているそうです。

中華系の人たちは英語に加えて中国語も話せるのです。学問なり貿易なりで世界的に活躍できる基盤を持っているのです。

彼らを抑圧しておくと,じきにマレーシアの発展は緩やかになっていくのではないかと考えています。

 

 これからマレーシアへ来る人へ

さて,こんな状況でマレーシアは多文化共生していると言えるのでしょうか?私は言えないと思います。

これから留学する方で,本当にマレーシアで多文化共生を学びたい方は考え直したほうが良いのではないかなと思います。もちろん自分の目で見ることは非常に大事なので,こんなブログ気にしないでも良いとは思いますけれど...

 

※すべて個人の意見,感想です.

8.普通と違うキャメロンハイランド観光

Selamat pagi!

9月中旬のマレーシアンデイに合わせて,キャメロンハイランドへ観光へ行ってきました。普通はティーファームへ行くくらいだと思うのですが,厳しい登山をしてきました。こんなことをした日本人はほとんどいないのではないでしょうか。

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1日目開始

UPMを7時に出発してGrabでTBSバスターミナルへ行きました。TBSバスターミナルは非常に綺麗で空港のようでした。トイレも綺麗ですが,例によって水浸しです.

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TBSバスターミナル

バスはインターネットで予約しました。非常に簡単なのでぜひ使ってみてください。休日以外は予約しなくても乗れるようですが,今回は休日だったので予約しました。

Bus from Kuala Lumpur to Cameron Highlands from RM 35.00 | BusOnlineTicket.com

バスは3列シートの非常に快適なものでした。途中20分ほどの休憩をはさみ,およそ5時間ほどかけてキャメロンハイランドへ到着しました。キャメロンハイランドに近づくにつれて,グネグネした道を進むことになるので,酔う人は薬必須です。

キャメロンハイランドはほとんど携帯の電波が通じません。電波がなくても生きていけるように手はずを整えて行くべきです。

 

Gunung Berembuに登る

到着後,登山をしました!おすすめできません(笑)

Parit Fallを経て,Gunung Berembuへ登りました。雨の後だったのでParit Fallは綺麗ではなかったし,日本人にとっては全く感動するような滝ではないので,行かなくてよいと思います。

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Parit Fall

Gunung Berembuへは以下のような地図を見ながら,ジャングルウォークを通って登りました。Path4,6,3を通って行ったと思います。

キャメロンハイランド地図

 

Cameron Highlands Maps

このような地図がないと,登ることは不可能です。グーグルマップには載っていません。また,この地図も非常に適当なものなので途中で会う人に聞きながら歩くべきです。一般の方々はキャメロンハイランドで登山しようなどと思わないほうが良いです。これは確実にハイキングレベルではありません。

 

Cameron Valley Tea Houseへ

キャメロンハイランドといえば茶畑ですよね~。バスターミナルからタクシーに乗ってCameron Valley Tea Houseへ行きました。タクシー代金は,行き帰りとTea Houseで一時間の滞在を含めて40リンギットでした。Tea Houseは1時間の滞在で十分です。お茶を飲めたり,ケーキ,蒸しパンなどを食べられたりします。茶畑内へ入るのには2リンギット必要です。茶畑内は勾配が急なのでカートが走っていて,それに乗るためには2リンギット以上かかります。高齢者はカートに乗らないときついと思いました。

 

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Cameron Valley Tea House

 

宿:DE CAMERON GUEST HOUSE

宿はHOSTEL WORLDで「DE CAMERON GUEST HOUSE」を取りました。

マレーシア Cameron HighlandsのDe Cameron Guest House , - Hostelworld.comで安いホステルをお探しください。

安く済ませたい人には非常におすすめの宿です。キャメロンハイランドのバスターミナルから徒歩20秒で到着する,非常に良い立地です。また,WIFI完備,トイレは非常に綺麗,朝食無料,安い,部屋は普通レベル,でした。夫婦で経営しているオーナーは非常に優しく,色々なことを教えてくれます。宿泊料は25リンギット+税金(?)10リンギット(1予約につき)でした。3人で宿泊したので28リンギット=840円程度でした。

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十分綺麗な部屋

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無料の朝食 美味しいが少ない

 

 

Gunung Jasar登山

 2日目も登山をしました。Gunung Jasarはマレーシアで2番目に高い山らしいです。前述のマップを見ながら登りました。最初はPath10を通って行こうとしたのですが,犬がいたのでPath12を通っていくことにしました。勾配とぬかるみが半端なかったです。また,道に何度も迷い,地元住民の助けを何回も借りました。本当におすすめしません。多分Path10のほうが簡単です。他のパーティーがPath10を通って登っていたので,実際のところ犬は大丈夫なようです。

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ドロドロの勾配30°の道を必死に登った(写真は下るとき)

頂上に登ると,送電線鉄塔があるのでそこからキャメロンハイランドを見下ろせます。綺麗ですが...それに見合う疲労度であるかと言われたら...疲れるのが好きな人はPath12を試してみるといいと思います(笑)

 

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Gunung Jasar山頂からの景色

 

 

※ロビンソン滝(Robinson Water Fall)の近くは,野犬が多くいて危ないらしいです。被害も結構出ていると宿の主人が話していました。行く方は気をつけてください。

 

それでは!

 

7. UPMでの留学手続きと健康診断

Selmat pagi!

今回はUPMでの留学手続きと健康診断についての記事です。

大学についた翌日には,すぐに手続きを開始するべきです。登録期間の最初の方に到着すれば,他の留学生はほとんどいないので手続きを早く進めることができます。

 

1.手続き開始

まずは国際センターへ行きましょう。UPMの場合はi-PUTRAという名前です。

HOME | Putra International Centre (i-PUTRA)

2つ入り口があるので右側のオフィスへ入ります。そこでOffer letterとパスポートを見せて書類一式をもらいます。この書類(以後スタンプカードと呼ぶ)はスタンプを押す場所が8つあり,一つの手続きが終わるごとにスタンプをもらっていきます。

ちなみにiPUTRAの職員は非常に優しく,日本語を少し喋れる人もいました。ちなみにインターナショナルオフィスなのに英語を喋れない人もいます(笑)

 

2.健康診断

スタンプカードの2つ目の項目は健康診断です。私は日本の大学で健康診断をして,書類も用意していたのですが,受付の人に則却下されました。理由はわかりません。

健康診断はUPM内のHealth Centerで行われます。

Health Centerの営業時間は8:00~12:00(受け付けは11:30ころ終了),14:00~17:00です。私は到着後3日目の11時頃行ったのですが,14時に戻ってこいと言われました。午前中に健康診断ができるかどうかは不明です。健康診断はうまくいけば2時間,私の場合は翌日までかかりました。

Health Centerに入ったら,真正面の受付でスタンプカードを見せます。すると書類をもらえるので,まずは支払いカウンターへ行きます。そこからは番号札で呼ばれていくので,掲示板を注意してみていれば大丈夫です。ちなみに採血と検尿があります。

 

3.お金の支払い

Offer letterに記載されている金額を支払います。支払いはBURSAR OFFICE(大学本部のようなもの?)かCIMB Bankでできます。最終的にBURSAR OFFICEへ領収書を提出するので,BURSAR OFFICEでの支払いをおすすめします。

 

4.アドバイザーと面会

Offer letterに記載されているアドバイザーへ会いに行きます。取りたい授業の相談をするようですが,私の場合は一言も話さずに,違う人にただスタンプカードにサインをもらっただけで,1週間後にまた会いに来るように言われました。

スタンプカードにはSMPというサイトで履修登録をしろと書いてありますが,その時点でSMPは使えないので何もできません。履修については別記事でまとめます。私の場合は1週間後に会った際に,秘書が代わりに履修登録をしてくれることになりました。

履修登録について

photoculty.hatenablog.com

 

5.オリエンテーションに参加

Buddies(留学生との交流役)によるクアラルンプールツアーやマラッカツアーなどがあります。そのツアーに参加してスタンプをもらう必要があります。いろんな国の人と仲良くなれるのでぜひ参加するべきだと思います。ちなみに,ツアーに参加しないとスタンプをもらえませんが,その場合でもなんとかなると感じました。

 

6.iPUTRAに書類とパスポートを提出

6番までスタンプを押し終わったらiPUTRAへ書類とパスポートを提出しました。これによって学生ビザの申請がスタートします。手続き終了まで2週間ほど待ちます。

 

 

重要なこと

留学生の友達をいっぱい作る!!これが非常に重要です。マレーシアでの手続きは非常に難解で通知も直前に来たり,言っていることが違ったりします。日本人ネットワークも用いて,複数の友達から確かな情報を入手すべきです。私はルームメイト2人とともに行動したので,いろいろなところから情報が入りました。

とはいってもマレーシアだから(?)いろんなところで融通が利くと思うので,そこまで深刻に考えなくても良いと思います。

 

この記事がUPMへ留学する日本人の助けになることがあれば嬉しいです。